独占について説明していきます。
ミクロ経済学では必須の分野ですよ!
独占とはなんだろう?
独占ってなんだ?
価格を自由に設定できる存在のこと
そもそもどうして独占が起きてしまうのか分かりますか?
・・・ではネコ先輩!
うーん参入障壁があるからニャ?
大体正解です!
独占が生じる主な理由として挙げられるのが「参入障壁」です。
資源の入手が困難だったり、技術の確立が難しかったり…
こうした障壁があることによって他の企業は市場から撤退してしまいます。
これで「独占」のできあがりです。
独占企業の需要曲線は?
右下がりの曲線になる!
以下の図を見てください。
これは独占企業での需要曲線です。

気づきましたか?
競争市場と独占企業では需要曲線が異なります。
理由は「価格に与える影響力が違うから」です。
競争市場にはたくさん企業がいるので価格に与える影響が少なくなります。
しかし独占企業は”1社”しかいません。
よって生産量、価格によって需要曲線が大きく変わるのだ!
需要曲線が右下がりなのには理由があったのかニャ!
それでは以上のことをふまえて独占企業の利益を見ていきましょう。
独占企業の収入はいかに?
以下の図から独占企業の収入について特徴について述べよ
販売量 | 価格 | 総収入 | 平均収入 | 限界収入 |
0 | 100 | 0 | 0 | 90 |
1 | 90 | 90 | 90 | 70 |
2 | 80 | 160 | 80 | 50 |
3 | 70 | 210 | 70 | 30 |
4 | 60 | 240 | 60 | 10 |
5 | 50 | 250 | 50 | -10 |
6 | 40 | 240 | 40 | -30 |
7 | 30 | 210 | 30 | -50 |
8 | 20 | 160 | 20 | -70 |
9 | 10 | 90 | 10 |
少し考えてみましょう…
目につくのは限界収入ですね!
作る量を増やすほど収入が増加するわけではなく、途中からーに転じています。
つまり作ればつくるほどウハウハにはならないということです…
さてさきほどの表をグラフで表してみましょう。
これは面白いですね。
なんと限界収入が需要曲線を大きく下回りました。
作っても単価が落ちていけば限界収益が下がるのも当然…
さてこのグラフからなにが読み取れるのか?
ここからが本番ですよ!
独占のグラフから読み解く
どこまで生産すればいいの?
限界費用=限界利益を見よ!
以下の図には限界費用をプラスして書いてあります。

簡単に言うと
限界費用=限界利益
の場所まで生産すれば最大の利益が出ます。
どうして限界費用=限界利益ニャ?
という疑問が残りますよね。
簡単に説明していきます!
限界費用→1単位多く作ったときにかかる費用
限界収入→1単位多く作ったときに得られる収入
もし限界費用>限界収入だったときのことを考えてみてください。
・・・考えましたか?
1単位多く作ったのに収入より費用の方が大きいニャ!
これじゃ多く作る意味がないワン…
そういうことです!
つまり限界費用>限界収入の箇所では多く作るうまみが全くないんです。
では限界費用<限界収入のときはどうでしょう?
まだ単位を増やすことで利益が得られそうニャ!
大体正解です!
これは図で示してみると簡単に感じます。
以下の図を見てください。

もし限界費用<限界収入だった場合、三角形の部分だけ損をすることになります。
なるべく企業は損をしたくない、
よって限界費用=限界収入の点で生産するんです!
限界費用=限界収入だけではなく意味も知ろう!
では次に価格がいくらか考えてみましょう。
さきほど生産する量が決まりましたね。
つまり次に使う曲線は…?
はい、せーの!!!!
需要曲線ニャ!!!
へい…需要曲線だワン!
ん?犬後輩くん?
まあいいでしょう、正解です!
さきほど発見した生産量を需要グラフに照らし合わせれば…

ほら!価格がでてきました!
さてここまで出れば後は簡単です。
では利潤はどこになるでしょうか?
利潤=販売価格×生産量ー平均費用×生産量
なので…

この四角形になります
これで独占のグラフから得られる情報を全て引き出しました。
どうですか?ひとつひとつ意味が分かれば簡単じゃないですか?
経済学は分かればとても面白いですよ!
まとめ
独占について理解することはできましたか?
一見複雑そうに見えますが、1つ1つ理解すれば簡単なんです!
しっかり独占をマスターしましょう!