ミクロ経済学でよく聞く機会費用。
みなさんはその意味をしっかり理解していますか?
今回は機会費用や比較優位、絶対優位の説明をしていきます!
機会費用を1から攻略
機会費用ってなに?
犬後輩くん正解です!
この場合、大学に行かないで働くことで得られた収益が機会費用になります。
大学に行くことは4年間働くことを捨てていると言える訳です。
比較優位ってなんだ?
下の図を見てください!
これはネコ先輩と犬後輩がアメとグミを生産したときの表です。
1個の生産に必要な時間 | 10時間で生産できる数 | |||
アメ | グミ | アメ | グミ | |
ネコ先輩 | 60分 | 20分 | 10個 | 30個 |
犬後輩 | 30分 | 15分 | 20個 | 40個 |
表通りに5時間ずつ生産した場合
ネコ先輩…アメ5個、グミ15個
犬後輩 …アメ10個、グミ20個
食べることができますね!
ネコ先輩と犬後輩の取引
表通りに5時間ずつ生産した場合
ネコ先輩…アメ5個、グミ15個
犬後輩 …アメ10個、グミ20個
でしたね。
ではネコ先輩の言ったとおりに生産した場合はどうでしょう?
ネコ先輩…グミ30個
犬後輩…アメ16個(8時間)グミ8個(2時間)
になります。
これを分け合えば…
ネコ先輩 | 犬後輩 | |||
アメ | グミ | アメ | グミ | |
取引前(5h) | 5個 | 15個 | 10個 | 20個 |
生産 | 0(0h) | 30個(10h) | 16個(8h) | 8個(2h) |
取引中 | 6個 | 16個 | 10個 | 22個 |
取引後 | +1 | +1 | 0 | +2 |
…気づきましたか?
特化した物を集中的に作って交換した方が得られる量が増えるんです!
これが比較優位を活用した貿易になります!
比較優位をで表で示してみる
比較優位とは「ある1つの財を作るときに放棄する財の量(機会費用)がより少ない生産」のことを示す。
カードゲームでも同じ効果を持つモンスターだったら生け贄が3体よりも2体の方がいいですよね?
機会費用 | ||
アメ1個 | グミ1つ | |
ネコ先輩 | グミ3個 | アメ1/3個 |
犬後輩 | グミ2個 | アメ1/2個 |
アメ1つ作るときにネコ先輩はグミを3個捨てています。
よってネコ先輩のアメ1個作るときの機会費用はグミ3個になります。
これと同様に、
犬後輩のアメ1つ作るときの機会費用はグミ2つになります。
機会費用の少ない犬後輩がアメに対して比較優位を持っていると言えます。
グミ1つ作るときも考えてみましょう。
そうです。ネコ先輩です!
ネコ先輩はグミ1つ作るときの機会費用がアメを1/3です。
犬後輩はグミ1つ作るときの機会費用がアメ1/2です。
よってネコ先輩がグミに比較優位を持つことになります!
絶対優位ってなに?
今回のネコ先輩と犬後輩の例でいくと、
犬後輩はアメもグミもネコ先輩より少ない時間(投入量)で生産することができます。
犬後輩はアメの生産とグミの生産の両方に絶対優位をもつことになります。
比較優位と絶対優位の違いは?
